春色の恋−カナコ−[完]
すごく落ち着く大きな腕の中で、私は幸せに浸ることができて。
「カナコちゃん?」
返事は?と問いかけられ、涙が止まらない顔を河合さんに向けた。
「はい…」
なんとか返事をしたけど、なんて言ったらいいのかわからなくて。
それでも、そんな私の返事を聞いてから、河合さんの顔がいつも以上に優しく微笑んで。
そっと、二人の唇が合わさった。
しばらく、やさしいけど深い、とろけそうなキスをされてすっかり体の力が抜けてしまった私だけど。
河合さんに抱きしめられながら、いつの間にか涙も止まっていた。
「あー」
何かを思い出したかのように河合さんが声を漏らして。
「どうしたんですか…?」
ぽりぽりと頭をかきながら、天井を見上げている河合さん。
彼の胸に頬を預けている私からは、そんな彼の表情がわからないけど。
「いあー、コウヘイになんて報告したらいいかなーとね」
「おにいちゃん…」
「カナコちゃん?」
返事は?と問いかけられ、涙が止まらない顔を河合さんに向けた。
「はい…」
なんとか返事をしたけど、なんて言ったらいいのかわからなくて。
それでも、そんな私の返事を聞いてから、河合さんの顔がいつも以上に優しく微笑んで。
そっと、二人の唇が合わさった。
しばらく、やさしいけど深い、とろけそうなキスをされてすっかり体の力が抜けてしまった私だけど。
河合さんに抱きしめられながら、いつの間にか涙も止まっていた。
「あー」
何かを思い出したかのように河合さんが声を漏らして。
「どうしたんですか…?」
ぽりぽりと頭をかきながら、天井を見上げている河合さん。
彼の胸に頬を預けている私からは、そんな彼の表情がわからないけど。
「いあー、コウヘイになんて報告したらいいかなーとね」
「おにいちゃん…」