春色の恋−カナコ−[完]
今日の予定をどうするか話しながら、食後のコーヒーを飲んでいると、河合さんの携帯が鳴った。
何も言わずに携帯を操作しているところを見ると、電話ではなくてメールだったようで。
「よし、今日はお昼にコウヘイと待ち合わせしよう」
「え?」
どうやらメールの相手はおにいちゃんで、今日の予定についての返事だったらしい。
「いつメールしたんですか?」
「ああ、カナコちゃんが顔を洗っている間?」
再び携帯を操作しながらコーヒーを飲んでいる河合さんは、どうやらお店をリサーチしているようで。
「どこか、落ち着いた感じで美味しく食べられるお店知らない?」
「えー、カフェとかなら知っているんですけど…」
どんなイメージのお店だろう?料亭?
「個室がいいんだけどなー。あ、ここ知ってる?」
私の方に向けられた携帯の画面には、駅近くにある少し敷居の高そうな料亭が表示されていて。
さすがに入ったことはないけど、そう言えばお隣のおばさんが利用したことあるって言っていたような…。
「おいしかったって聞いた気がします。でも、何年前の話だろう?」
「そっかー。じゃあ、コウヘイに電話して決める?」
何も言わずに携帯を操作しているところを見ると、電話ではなくてメールだったようで。
「よし、今日はお昼にコウヘイと待ち合わせしよう」
「え?」
どうやらメールの相手はおにいちゃんで、今日の予定についての返事だったらしい。
「いつメールしたんですか?」
「ああ、カナコちゃんが顔を洗っている間?」
再び携帯を操作しながらコーヒーを飲んでいる河合さんは、どうやらお店をリサーチしているようで。
「どこか、落ち着いた感じで美味しく食べられるお店知らない?」
「えー、カフェとかなら知っているんですけど…」
どんなイメージのお店だろう?料亭?
「個室がいいんだけどなー。あ、ここ知ってる?」
私の方に向けられた携帯の画面には、駅近くにある少し敷居の高そうな料亭が表示されていて。
さすがに入ったことはないけど、そう言えばお隣のおばさんが利用したことあるって言っていたような…。
「おいしかったって聞いた気がします。でも、何年前の話だろう?」
「そっかー。じゃあ、コウヘイに電話して決める?」