ショートケーキと羊羹の空想論
都合の良い不思議キャラで終わらせるのはどうにも味気ない。いっそ魔法使いを主軸としたオムニバス形式でまとめると面白いかもしれない。
本棚と向かい合いながら、これぞと思う本を手に取っては壁際に置かれた椅子に腰掛け、パラパラとページをめくった。
魔女や魔法使いについて書かれた文献に目を通し、次第にまぶたが重くなってくる。
だめだめ、ここで寝ちゃ……!
一度眼鏡をずらして目を擦り、活字を一生懸命に読み込むのだが。やはり睡魔には勝てず、気づいたときには本を膝の上で広げたままウトウトと船を漕いでいた。
意識が気持ちのいいまどろみに包まれ始めたとき。不意に視界の端が光り、パチンと音が鳴った。
まるでフラッシュを焚かれたみたいな閃光を感じて、体がビクンと跳ね上がる。膝で開いたままの本が足元に落下した。
なに、今の。どこかで光った?
本を拾って立ち上がり、瞬時に窓を見つめた。天気は朝と変わりなく、穏やかな夕焼け空だ。どうやら雷ではなかったらしい。
天井に設置された細長い蛍光灯を見上げてみるも、電気の寿命でチカチカと明滅した様子もない。
それじゃあいったい何が……?
本棚と向かい合いながら、これぞと思う本を手に取っては壁際に置かれた椅子に腰掛け、パラパラとページをめくった。
魔女や魔法使いについて書かれた文献に目を通し、次第にまぶたが重くなってくる。
だめだめ、ここで寝ちゃ……!
一度眼鏡をずらして目を擦り、活字を一生懸命に読み込むのだが。やはり睡魔には勝てず、気づいたときには本を膝の上で広げたままウトウトと船を漕いでいた。
意識が気持ちのいいまどろみに包まれ始めたとき。不意に視界の端が光り、パチンと音が鳴った。
まるでフラッシュを焚かれたみたいな閃光を感じて、体がビクンと跳ね上がる。膝で開いたままの本が足元に落下した。
なに、今の。どこかで光った?
本を拾って立ち上がり、瞬時に窓を見つめた。天気は朝と変わりなく、穏やかな夕焼け空だ。どうやら雷ではなかったらしい。
天井に設置された細長い蛍光灯を見上げてみるも、電気の寿命でチカチカと明滅した様子もない。
それじゃあいったい何が……?