朝、目が覚めたら意地悪なアイツと一緒のベッドで寝ていた件について



山田君達がいる所に向かった。
山田君の近くに行こうとするとアイツが壁のように私の邪魔をする。




なんてアイツがこんなに背が高くて私がこんなに背が低いんだろ…。




自分の背の低さが怨めしい。




どうにかして山田君の近くに行こうとウロウロしている時だ。




ドンッ



「わッ…」



急に笑いながら後ろに下がって来たアイツにぶつかられて尻餅をついてしまった。




「あ、わりっ!って、なんだ三神(ミカミ)かよ、小さ過ぎて気付かなかった」



ぶつかってきた上に…ムカつく!



キッと睨むと、笑いながら私の前にしゃがみ込んで頬をふにっとつねってくる。



「怒ってんの?恐い顔してるとモテないぞ」

「うるふぁいっ…ばふぁ!はらして!」

「ブッ…なに言ってるのか全然わかんねぇし」



完全に遊ばれてる…。




いつもこうだ。




山田君に近付こうとするとアイツが私をからかって遊ぶ。


「嵐(アラシ)、三神さん嫌がってるから止めな」



なんと…山田君が止めてくれた!
私のこと気にかけてくれてる!




山田君がいつもに増して輝いてみえる…。


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