朝、目が覚めたら意地悪なアイツと一緒のベッドで寝ていた件について


教室に向かいながら哲哉に叱られた。


「さっきのは嵐が悪いんだからちゃんと謝らないと駄目だろ」

「う、うるせぇ!俺の行く手にいた奴が悪い……」



わかってるけど、完全に謝るタイミングを逃してしまった。



……何で簡単な事が出来なかったんだ?



「…さっきの子、嵐の好みど真ん中でしょ?」

「はあぁ!?」


こいつ…何言ってんだ!?


「違う?さっきの子何となくこう……ももこと雰囲気似てない?小さくて目くりくりしてて可愛いかったし、ももこみたいな女の子いたらすごい好きになりそうな気がしてたんだけど」

「知らねぇよ!」


ももこに……似てるのか?
いや、ももこの事は溺愛してるけど流石に犬に恋してるわけじゃない。


けど……確かにさっきの女子は可愛かった……。
女子の事そういう風に見た事はなかったし、やはり俺の好みって事なのか?



俺が好みでも、もうさっきので確実に嫌われたと思うけど。



クラスが一緒だったらそりゃ嬉しい。

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