朝、目が覚めたら意地悪なアイツと一緒のベッドで寝ていた件について



二年になったらクラスが変わるかもしれない。



5クラスもある中でまた同じクラスになる確率は少ない。
もしかしたらまた同じクラスになるかもしれないし、ならないかもしれない。



もしクラスが分かられたら多分それっきりになるだろう。



クラスが変わってからも仲良く出来るほど俺は器用ではないし、素直になることの出来ない俺が三神とどうとかなるなんてありえない。



……三神とはこのまま片想いで終わるんだろうな。



三神への対応は完全に間違えたし、今からでは修正出来ないレベルで三神の事いじりまくったしな。



哲哉とかと話していると何かが背中にぶつかる。




「あ、わり!なんだ三神かよ、小さ過ぎて気付かなかった」



キッと睨む三神の前にしゃがみ込んで頬をつまんだ。


「怒ってんのか?恐い顔してるとモテないぞ」

「うるふぁいっ…ばふぁ!はらして!」

「ブッ…なに言ってるのか全然わからねぇし」



いつものように三神をからかって遊ぶ。


三神がここに来たのは俺にからかわれにきた訳じゃない。
クラス替えの前に哲哉と仲良くなる為だ。


俺は昔から哲哉の事は知っているが、少し腹黒い一面もあるけど哲哉は面倒見良いし、成績優秀で将来有望だし本当に良い男だと思う。



三神には幸せになってもらいたい。



だから俺は三神と関わる事の出来る最後の日に三神が哲哉と関われるように協力してやった。


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