朝、目が覚めたら意地悪なアイツと一緒のベッドで寝ていた件について
春野の家に到着。
「お邪魔します…」
「ももこ以外誰もいないから」
「そっか…お茶菓子とか持ってくるの忘れちゃったって思ってたところ!」
ついこの前お邪魔したばっかりだけど…今は状況が違うし緊張する。
「あれ?ももこがいない…いつも帰ってくると玄関まで来るんだけどな」
春野はももこちゃんを呼びながらリビングに向かう。
「ももこ?何処行った?あ!まさか!」
「どうしたの?」
春野はスマホを取り出してメッセージを確認し始めた。
「クソッ…やっぱり!親父が会社に連れて行きやがった」
「へ?」
「うちの親父、仕事が遅くなる時寂しいからってももこの事会社に連れて行くんだ。今日家出るの遅かったから変だと思ったんだよ。あーッあの親父め」
「ふふっ…ももこちゃんって春野家のみんなからすごく愛されてるんだね」
「…あー…とりあえずソファ座れよ」
春野にそう言われてソファに座った。
「コーヒーと紅茶と炭酸とジュースとお茶どれがいい?」
「なんかすごく品揃えいいね?」
「いや、家のすぐ目の前に自販機あるから」
「え?だったら一緒に行くよ!自分の分も買うから…」
「いいから琴音は休んでろ!俺が買いに行きたいんだよ」
春野は強引に1人で買いに行った。