朝、目が覚めたら意地悪なアイツと一緒のベッドで寝ていた件について
「…する」
「は?」
「春野とキスするっ」
すると春野は目を見開いた。
「ほ、本当にいいのか?」
「…だって今、春野とキス出来なかったらこれから春野の事好きになるとか絶対無理だもん。それにね、私キス出来ない人と仮にだって付き合わないよ」
「断られるつもりで言ったからまじで驚いてる……もしかしてキスした事あるのか?」
「ないよ……今まで付き合った事ないもん」
「俺が初めてのキスの相手になるけど良いの?女子ってファーストキスとかこだわるもんじゃね?」
春野からキスの事切り出したのにすごい確認してくる……
でも、本当に勢いとか雰囲気に呑まれたわけでもない。
「ファーストキスよりも、最後に誰とキスするかの方が大事だもん」
「そうか………途中で無理そうだったらすぐ言えよ?」
「うん…」
春野の唇が近付いてきて私は目を閉じた。
心臓の音が春野に聞こえてしまいそうなくらいバクバク鳴ってる…
そして春野の唇が触れ合う様に重なった。
無意識に春野の服を掴むと一度唇が離れる。
「平気か?」
「ん…大丈夫」
「じゃあ、もう一回する」
そう言うと唇はまた重なった。