朝、目が覚めたら意地悪なアイツと一緒のベッドで寝ていた件について
「…琴音って思ってた以上に俺との事真剣に考えてくれてたんだな?俺の事嫌いだっただろ?」
「え!?……だ、だって春野が真剣だからっ」
「……琴音のそう言う所好きだよ」
春野はそう言うと私の手の上に手を重ねた。
そして目が合うと自然と顔が近付いてキスをした。
二週間前まで嫌いだった春野とキスしてるなんて本当信じられない。
角度が変わるとキスが深くなる。
……ん!?これって!?ディ…ディープキスってやつ!?
押し倒されて春野は私に覆い被さってまた深くキスをする。
ってか!ここベッドの上だし…これってもしかして…ううん!そんな事ないよ!絶対にない!!
すると春野と唇が離れて、春野は私の首筋にキスをする。
わあっ…どうしよう!このまま受け入れていいの!?
「…あのッ…春野……」
「琴音…すげぇ可愛い……琴音との事覚えてないなんてまじでありえねぇ…」
「へ……」
そうだ…春野は私とはもう一線越えてると思ってるんだった。
あれは山田君が仕掛けた事で何もなかったなんて言えないし…この雰囲気だと私、このまま春野と…
私はキュッと目を閉じた。