朝、目が覚めたら意地悪なアイツと一緒のベッドで寝ていた件について
私が好きなのは山田君なのに、春野にはいっぱい意地悪されてたのに何で…うー…こんなの突然過ぎるよ!
「あのっ!少し考えさせ」
「ン!?アレ!?そういえば、ももこ何処行った?」
「へ?ももこ?」
春野は突然私を離して家中を必死で何か探し始めた。
……何か急に離されて寂し……って!私何考えてるんだろ!?
確実に私の返事聞いてなかったけど…何か一大事っぽい。
小さい妹さんとか?
昨日みんながいる時にそんな感じの子見掛けなかったけど…
「ももこ!何処行った!?」
「ねぇ、ももこちゃん?の事私も一緒に探すよ?」
「あぁー助かる!そうだ!」
春野はスマホを取り出して急いで何処かに電話を掛けた。
っていうか、スマホで誰かに昨日の事聞けば良かったじゃん。
パニックになってて全然気が付かなかった。
「哲哉!?ももこがいなくなった!………ハ?なんだよ……それは…いや……覚えてねぇよ!……とにかくすぐ行く」
電話を切ると春野はほっとした様な溜め息をついた。
「山田君の所にいたの?」
「あぁ…今から哲哉の家に迎えに行く。琴音(コトネ)も一緒に来いよ」
「無事に見つかって良かったね!……ん?」
今…私の事名前で呼ばなかった?
気のせい…じゃないよね?