びっ…chiちゃん!!!
ある日奏音は
「璃音…この子に罪はないの。あたしを選んでくれたの。産みたい」
そう言ってただただ静かに涙を流した。
俺は思わず抱きしめた。
「俺が父親代わりになるよ、奏音」
そう言って俺はまず父ちゃん母ちゃんに話をした。
産むことに大賛成してくれた。
校長先生にも頭を下げた。
なんとか学校は休みがちにはなったけれど、みんなの協力もあって、無事に産めた。
産むと決心してから奏音はすっかり母親の顔になって、産んでからはもっと母親の顔になった。
あの男のことは許せないけど、俺は奏音の泣き顔ばっかり見てたからゆづが生まれて、奏音に笑顔が増えて。
ゆづには感謝してるんだ。