びっ…chiちゃん!!!


「奏音」

「なにー?」

奏音の部屋に行くと奏音はゆづと遊んでいた。

「今日、ゆづ貸して」

「貸してって(笑)物じゃないんだから。なんで?」

「給料入ったからゆづに服買いたい」

「すきだねー(笑)」

俺はバイト代が入るとすぐゆづに使ってしまう。

「いいよ。あたしも行こうか?」

「いい、二人で行く」

「そっか…わかった」

奏音は悲しそうに笑う。

違う、そんな顔させたくないのに。

俺は奏音の幸せを願うだけなのに、いろんな男と遊ぶ奏音が許せなくて。

しかも夏休みに入ってからしょっちゅうだ。

奏音の息抜きになるならそれでいいのに。

今日は一人で外に出て頭冷やそう。

あ、一人じゃないや。
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