びっ…chiちゃん!!!
事が終わって、あたしは服を着始める。
「奏音ちゃんほんとにスタイルいいよね。ほんとに子供居るの?」
「居るよー、ほら」
あたしはスマホのロック画面を見せる。
「ほんとだ!」
服を着たら勿論割り勘でホテル代を出す。
「いいよ、俺が払う」
「駄目駄目、そーゆーのは彼女が出来たら彼女にしてあげて」
あたしはこういうのはきちんと守る。
だってあたしは"彼女"じゃないから。
「じゃ、またね」
「うん、今日はありがとー」
あたしはそれだけ言うとさっさと帰る。
ゆづが待ってるから。
けど寂しさや悲しさを埋めるためにしていることなのにどんどん心の穴が大きくなっていってる気がするのはなんでなんだろう。