びっ…chiちゃん!!!
「ねえ璃音…」
しばらくして奏音が話し始めた。
「んー?」
「あたしって駄目な母親だよね」
震えている声。
顔は見えないけどどんな表情してるのかわかる。
だって双子だもん。
「そんなことないよ。奏音は頑張ってるよ、頑張りすぎなぐらい」
「ゆづ預けて遊んでるのって最悪だよね」
「…誰に言われたの」
「あたしね、時々心に穴があいてるみたいに思うの」
誰に言われたかは言わない奏音。
奏音なりの優しさだ。