再愛婚~別れを告げた御曹司に見つかって、ママも息子も溺愛されています~
昼休憩の今なら時間が限られている。長く拘束されることも防げるはずだ。
今日、決着をつけてしまおうと考えた真綾は、不服がありそうな央太を見つめた。
「先程の話の続きですけど……。チャイルドシートがあったから」
「え?」
「お子さんがいるんでしょう?」
央太が幸せを掴んでいる。そのことは嬉しい。だけど、やっぱり寂しくも感じてしまう。
それは我が儘だとわかっているし、彼の幸せを願って離れたくせにこんな想いを抱くのは間違っている。だけど……。
――央太さんの幸せを祈れないなんて……。イヤな女だ、私。
キュッと手を握りしめていると、央太は必死な形相で否定してきた。
「あのチャイルドシートは、姪っ子のだ。俺は結婚していない! もちろん、子どもだっていない」
「え?」
彼を見つめると、真摯な目で見つめ返された。その瞳に映る感情には嘘は見当たらず、困惑してしまう。
視線を泳がせて戸惑っている様を見せてしまうと、央太に両肩を掴まれた。
そして、顔を覗き込んでくる。
真剣な眼差しは真綾の固く尖った心を溶かすように熱く、意図せずに胸が高鳴ってしまう。
今日、決着をつけてしまおうと考えた真綾は、不服がありそうな央太を見つめた。
「先程の話の続きですけど……。チャイルドシートがあったから」
「え?」
「お子さんがいるんでしょう?」
央太が幸せを掴んでいる。そのことは嬉しい。だけど、やっぱり寂しくも感じてしまう。
それは我が儘だとわかっているし、彼の幸せを願って離れたくせにこんな想いを抱くのは間違っている。だけど……。
――央太さんの幸せを祈れないなんて……。イヤな女だ、私。
キュッと手を握りしめていると、央太は必死な形相で否定してきた。
「あのチャイルドシートは、姪っ子のだ。俺は結婚していない! もちろん、子どもだっていない」
「え?」
彼を見つめると、真摯な目で見つめ返された。その瞳に映る感情には嘘は見当たらず、困惑してしまう。
視線を泳がせて戸惑っている様を見せてしまうと、央太に両肩を掴まれた。
そして、顔を覗き込んでくる。
真剣な眼差しは真綾の固く尖った心を溶かすように熱く、意図せずに胸が高鳴ってしまう。