再愛婚~別れを告げた御曹司に見つかって、ママも息子も溺愛されています~
彼は家族と縁を切ってでも、真綾を守ってくれるだろう。だが、そうさせてしまうことがイヤなのだ。
その上、幹太のことが絡んでくれば……。永江家は、どんな行動に出てくるのか。
大企業の家だからこそ、何をしてくるかわからない。
それを央太にすべて守ってもらうのは、どうしたって我慢できないのだ。
彼の手を振りほどき、一歩後ずさって距離を取る。
「私には、子どもがいます。貴方のプロポーズはお受けできません」
首を横に振って拒絶したのだが、央太は何でもないといった口調で聞いてきた。
「真綾の子だろう?」
「そうです」
「問題ないな」
「は?」
「問題ないと言っている」
「いえいえ、問題ありまくりでしょ? 幹太は、貴方が知らない男性の子どもです」
胸がチクチクと痛む。だが、ここは絶対に乗り切らなければならない。
無表情を心がけて、心が波立っていることを知られないように必死になる。
だが、央太は真摯な目で見つめてきた。
「でも、真綾が産んで、真綾が育ててきた。違うか?」
「違わない……ですけど」
その上、幹太のことが絡んでくれば……。永江家は、どんな行動に出てくるのか。
大企業の家だからこそ、何をしてくるかわからない。
それを央太にすべて守ってもらうのは、どうしたって我慢できないのだ。
彼の手を振りほどき、一歩後ずさって距離を取る。
「私には、子どもがいます。貴方のプロポーズはお受けできません」
首を横に振って拒絶したのだが、央太は何でもないといった口調で聞いてきた。
「真綾の子だろう?」
「そうです」
「問題ないな」
「は?」
「問題ないと言っている」
「いえいえ、問題ありまくりでしょ? 幹太は、貴方が知らない男性の子どもです」
胸がチクチクと痛む。だが、ここは絶対に乗り切らなければならない。
無表情を心がけて、心が波立っていることを知られないように必死になる。
だが、央太は真摯な目で見つめてきた。
「でも、真綾が産んで、真綾が育ててきた。違うか?」
「違わない……ですけど」