再愛婚~別れを告げた御曹司に見つかって、ママも息子も溺愛されています~
幹太が嫌悪をむき出しにするのは、何も央太だけじゃない。
真綾に声をかけてきたりした男性に対して、幹太は容赦ないのだ。
だからこそ、幹太の父親についてなかなか話せずにいたのだが……。
ショッピングモール、そして熱が出た日の再会。それ以外にも、この二人はもしかしたら顔を合わせていたのかもしれない。
そんなふうに思うほど、気心がしれているように見える。
真綾の疑問に、幹太はそっぽを向いて呟く。
「ママに近づくヤツらは大っ嫌いだ。だけど、ママが弁護士のおっちゃんに会いたいって言うのなら仕方がないじゃんか」
「幹太」
「ママが好きなヤツなら ……俺、仲良くしてやってもいいし」
恥ずかしそうにモジモジとしたあと、幹太は真綾をまっすぐすぎる目で見つめてきた。
正直に話して。そんなふうに目で訴えかけられる。
「弁護士のおっちゃんは、俺のパパ?」
頬を真っ赤にさせて聞いてくる央太がかわいくて、彼に手を伸ばす。
すると、その小さな手でギュッと指を握ってきた。
まだ乳児だった頃。こんなふうに幹太は、真綾の指を力強く握りしめてきたことを思い出す。
真綾に声をかけてきたりした男性に対して、幹太は容赦ないのだ。
だからこそ、幹太の父親についてなかなか話せずにいたのだが……。
ショッピングモール、そして熱が出た日の再会。それ以外にも、この二人はもしかしたら顔を合わせていたのかもしれない。
そんなふうに思うほど、気心がしれているように見える。
真綾の疑問に、幹太はそっぽを向いて呟く。
「ママに近づくヤツらは大っ嫌いだ。だけど、ママが弁護士のおっちゃんに会いたいって言うのなら仕方がないじゃんか」
「幹太」
「ママが好きなヤツなら ……俺、仲良くしてやってもいいし」
恥ずかしそうにモジモジとしたあと、幹太は真綾をまっすぐすぎる目で見つめてきた。
正直に話して。そんなふうに目で訴えかけられる。
「弁護士のおっちゃんは、俺のパパ?」
頬を真っ赤にさせて聞いてくる央太がかわいくて、彼に手を伸ばす。
すると、その小さな手でギュッと指を握ってきた。
まだ乳児だった頃。こんなふうに幹太は、真綾の指を力強く握りしめてきたことを思い出す。