再愛婚~別れを告げた御曹司に見つかって、ママも息子も溺愛されています~
彼の涙声を聞き、幹太と目を合わせてほほ笑み合う。幸せすぎて目眩がしそうだ。
だけど、まだ問題は残っている。彼の家族へのカミングアウトだ。
彼のぬくもりに包まれていたいけど、まずは彼にどうして六年前に何も言わずにイギリスに行ったのか。
そのことを伝えなくてはいけないだろう。
彼の腕の中から抜け出し、央太をまっすぐに見つめたあとに頭を下げた。
「央太さん……。今までずっと嘘をついていてごめんなさい。何も言わないで、一人で勝手に決めてしまったこと。本当にごめんなさい」
「いや、そうさせてしまったのは俺の責任だから」
ゆるゆると首を左右に振る彼に、どうして央太に何も相談せずに幹太を産んだのか。
それを告げようとしたのだが、央太は「全部知っている」と止めてきた。
「道子が真綾に牽制してきたんだろう? 俺と別れてほしいって」
「……どうして?」
央太がどうしてそのことを知っているのだろう。驚いていると、彼は肩を竦めた。
「先日、道子から聞いたばかりだったんだが……。ああ、本人が謝罪をしたいらしい」
「え?」
だけど、まだ問題は残っている。彼の家族へのカミングアウトだ。
彼のぬくもりに包まれていたいけど、まずは彼にどうして六年前に何も言わずにイギリスに行ったのか。
そのことを伝えなくてはいけないだろう。
彼の腕の中から抜け出し、央太をまっすぐに見つめたあとに頭を下げた。
「央太さん……。今までずっと嘘をついていてごめんなさい。何も言わないで、一人で勝手に決めてしまったこと。本当にごめんなさい」
「いや、そうさせてしまったのは俺の責任だから」
ゆるゆると首を左右に振る彼に、どうして央太に何も相談せずに幹太を産んだのか。
それを告げようとしたのだが、央太は「全部知っている」と止めてきた。
「道子が真綾に牽制してきたんだろう? 俺と別れてほしいって」
「……どうして?」
央太がどうしてそのことを知っているのだろう。驚いていると、彼は肩を竦めた。
「先日、道子から聞いたばかりだったんだが……。ああ、本人が謝罪をしたいらしい」
「え?」