架空女子でごめんね
C C女子高、1年2組。
教室のすみっこ、窓側の列の1番後ろの席で。
私は耳にイヤホンをセットして、昼休みを過ごしていた。
お弁当には小さめのオムレツと、キャラクターの顔のポテトが入っていて。
フタを開けた瞬間は気分も上がったけれど。
「はぁ……」
すぐにため息を吐いてしまう。
(どうしてこうなんだろう)
どうして私は、すみっこにいるんだろう。
どうしてこんなに自信を持てないんだろう。
目くらい合わせたい。
ひとことでもいいから、話したい。
(本当は、そう思っているのに)
だって好きだから。
好きで、好きで。
私の胸の奥には、まだ。
星空みたいな恋心は。
確かに存在しているんだ。
……でも。
「はぁ……」
お弁当を食べ終わってしまった。
もう昼休みにやることがなくなってしまった。
「はぁ……」
その時。