架空女子でごめんね
「オレ、だいたいこの時間はここのコンビニにいるからさ。話したくなったり、つらくなったりしたら、またオレと話そうよ。一緒に考えようぜ」
私は徹平くんに気づかれないように、またそっと歩き出した。
もう徹平くん達の会話も聞こえない。
あの男の子と徹平くんが、どんな関係なのかはわからない。
今、知り合ったのかもしれないし。
ずっと前からの知り合いなのかもしれない。
だけど。
男の子の話をきちんと聞いていたんだろうなって思った。
徹平くんは、優しい。
優しくて、温かい。
あの日と、変わらない。
太陽みたいな人。
好きだ、と思った。
キラキラしていて。
まぶしいけれど。
その光に近づけるなら。
徹平くんのそばにいけるなら。