架空女子でごめんね
翌日。
私立CC女子高等学校の運動場。
2時間目の体育の授業中。
クラス全員で準備運動をしている時。
「えっ!?」
山川さん、福本さん、それに島田さんが動きを止めて私を見た。
「なんで?本当のことを話してないの!?」
「い、言えなくて……」
「バカだなぁ、自分で自分の首を絞めているようなもんじゃん」
そう言った山川さんは呆れたような表情になる。
島田さんが「まぁ、そう言うなって」と、フォローを入れてくれる。
「津山さんだって、そんなことはわかってるもんね?山川は正しいけれど、津山さんの恋は津山さん自身のものなんだしさー」
福本さんも「そうだよ、山川」と言って、
「私はある意味で前進していると思うよー?だって連絡先の交換だよ?」
と、私を見る。
その時。
「コラー、私語はやめなさい」
体育の担当教師、浜森先生が私達に近寄ってきて、しかめ面をする。
「喋ってないで、きちんと準備運動をしなさいよー!」
「……はぁい」
私達はとりあえず返事をして、準備運動を終えた。