架空女子でごめんね
第3話 キミといたい
数日が経って。
私はどんよりと過ごしている。
徹平くんからのメッセージも、ついに来なくなった。
(そりゃそうだよね……)
怒ってたもん。
あんな徹平くん、初めて見たよ。
CC女子高等学校。
昼休み。
1年2組の教室。
「津山さん、元気出しなよー」
島田さんが励ましてくれる。
「ずっと騙すより、絶対に良かったって。これで良いんだよ。徹平くんだけじゃなくて、津山さんのためにも良かったよ」
「島田、ストレートに言うね」
山川さんと福本さんが、島田さんを小突く。
「え、ダメだった?」
島田さんが少しだけ慌てる。
「……全部、ぶち壊しちゃったけれど」
お弁当箱を片付けながら、私は言う。
「これで良かったんですよね?」