神様、この恋をよろしくお願いします。
「小夏!今日暇?」
ホームルームが終わるとナナがリュックを背負ってやって来た。
「あ~っ、ごめんね!今日塾なの!」
「塾行ってたっけ?」
「2年になってから行き始めたの、お母さんに言われてだけど」
「そっか、じゃあまたでいいよ!」
「うん、ごめんねっ」
そなのだ、あたしだってナナと遊びたいけどお金払ってもらってるんだから行かないわけには行かなくて。
週2回だけ夜は塾がある。
だからその日は早く帰って宿題をして、夕飯を食べたら塾で勉強して…夜の9時半までみっちり拘束されるんだ。
塾を出ればあたりまえだけど真っ暗で、春の夜は風が強くて少し寒い。
でもその夜風が、いっぱい勉強した頭を休ませてくれるみたいで気持ちよかったりする。
今日も疲れた~!
早く帰ってお風呂入って寝よう!
風に当たりながらお母さんのお迎えが来るのを待つ。
スマホを開くと少し遅れるから塾の前で待っていてとLINEが入っていた。
わかった、と打とうとボタンを押そうとした時だった。
ドンッ
「わっ」
勢いよくぶつかって来たせいでスマホが飛んでった。
「!」
ガシャンと音を立てて、転がっていく。
だけど、あたしの目に先に飛び込んできたのは地面に落ちたスマホじゃなかった。
「相沢くん!」
「あっ…」
「何してるの!?」
額に流れる汗を見て、どれだけ焦っていたかわかった。勢いよくどこからかとにかく走って来た相沢くんはぜぇはぁと辛そうに息をしていた。
「どうしたの?」
「えー…、あっと…」
「相沢くん…?」
何か言いにくそうに唇を噛んだ。
「待てよ!てめぇ!!」
!?
怒鳴った声が聞こえる。
絶対めちゃくちゃ怒ってる。
それはきっと相沢くんを呼んでる。
あれこれは何度目のあれ…!?
もしかしてまたそんな感じなの!?
「あ~~~っ、まぁいいや!来い!!」
「えっ!?」
あたしのスマホを拾った相沢くんが走り出した、あたしの手を引いてあたしごと連れてくみたいに。
え、ちょっと待って!なんで!?
ホームルームが終わるとナナがリュックを背負ってやって来た。
「あ~っ、ごめんね!今日塾なの!」
「塾行ってたっけ?」
「2年になってから行き始めたの、お母さんに言われてだけど」
「そっか、じゃあまたでいいよ!」
「うん、ごめんねっ」
そなのだ、あたしだってナナと遊びたいけどお金払ってもらってるんだから行かないわけには行かなくて。
週2回だけ夜は塾がある。
だからその日は早く帰って宿題をして、夕飯を食べたら塾で勉強して…夜の9時半までみっちり拘束されるんだ。
塾を出ればあたりまえだけど真っ暗で、春の夜は風が強くて少し寒い。
でもその夜風が、いっぱい勉強した頭を休ませてくれるみたいで気持ちよかったりする。
今日も疲れた~!
早く帰ってお風呂入って寝よう!
風に当たりながらお母さんのお迎えが来るのを待つ。
スマホを開くと少し遅れるから塾の前で待っていてとLINEが入っていた。
わかった、と打とうとボタンを押そうとした時だった。
ドンッ
「わっ」
勢いよくぶつかって来たせいでスマホが飛んでった。
「!」
ガシャンと音を立てて、転がっていく。
だけど、あたしの目に先に飛び込んできたのは地面に落ちたスマホじゃなかった。
「相沢くん!」
「あっ…」
「何してるの!?」
額に流れる汗を見て、どれだけ焦っていたかわかった。勢いよくどこからかとにかく走って来た相沢くんはぜぇはぁと辛そうに息をしていた。
「どうしたの?」
「えー…、あっと…」
「相沢くん…?」
何か言いにくそうに唇を噛んだ。
「待てよ!てめぇ!!」
!?
怒鳴った声が聞こえる。
絶対めちゃくちゃ怒ってる。
それはきっと相沢くんを呼んでる。
あれこれは何度目のあれ…!?
もしかしてまたそんな感じなの!?
「あ~~~っ、まぁいいや!来い!!」
「えっ!?」
あたしのスマホを拾った相沢くんが走り出した、あたしの手を引いてあたしごと連れてくみたいに。
え、ちょっと待って!なんで!?