神様、この恋をよろしくお願いします。
「わー、海キレイじゃん」

「ほんと!風が気持ちいい!」

「小夏、見て見て!あっちは潮干狩りができるみたいだよ!」

さすがに学校の制服で潮干狩りをしようなんて思ってないけど、平日の今日でもちょこちょこと人がいるくらい賑わっていた。

水に浸かって楽しそうだなぁ。

ちょっと日差しが強めの今日、日焼け止めは塗って来たけど長袖じゃ熱いくらいだった。

それでも海風は涼しくて気持ちよかった。

ベタってするのが気になったけど、気分としてはいい!

「毎日遠足だったらいいのにー」

んーっと両手を上げて背伸びしながら海岸沿いを歩いた。

「宿題も勉強もなくてね、ラクでいいよね」

「遊び放題!」

「ダメな学生だな」

「ナナだって言ってたじゃん!」 

ついつい海の開放感に、気分が大きくなってキャッキャはしゃいじゃった。
いつもはこの時間机に向かって授業受けてると思うと、勝手に特別な気持ちになっちゃってなんとなく浮かれちゃう。

「ねぇ、橋渡らない?神社にお参り行こうよ!」

「行く!あたしも行きたいと思ってた!」
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