神様、この恋をよろしくお願いします。
小島の神社へ行くために橋を渡ろうと前まで向かった。
400メートルくらいあるどっしりとした大きな橋の向こう側にはほとんど木々しか見えない中に山頂に上る階段が続いていた。あの上に神社がある。
「小夏、ナナ!今から神社?」
「あっちゃん!あっちゃんはもう行ってきたの?」
去年同じクラスだったあっちゃん、すでに神社へ行って来たみたいで小島の方から橋を渡って来た。
「うん、上まで行ってきたよ。聞いた?この神社のこと」
「神社のこと?って何?」
「ここ、縁結びの神社なんだって」
エコーのように耳に入って来る。
この手の話が嫌いな女子はいないと思う。
みんな大好きなこの言葉。
「しかも橋を一緒に渡ると結ばれるってジンクスがあるらしいよ!」
それにさらに付け加えるように教えてくれた。
「だからナナ…、天貴が探してたよ」
にひっと笑ったあっちゃんがちょっと楽しそうだった。
「え、いいよ!別に!」
ナナが嫌そうに即答していた。
ちなみに天貴ってのは宮原天貴くん、あっちゃんと一緒で去年同じクラスだった男の子。
もうわかりきってるけど、ナナのことが好き。
みんな知ってるくらいあたしたちの中では有名な話。
「えー、渡ってあげなよ~♡天貴喜ぶよ!」
「いいよ、私は!そんな気ないし!」
ってナナは言ってるけど、嫌そうな顔してるわりに頬を染めてまんざらでもない感じがする。たぶんナナも好きなんじゃないかなって思ってる。もうタイミングが掴めないだけで。
「いいの!私は!小夏と渡るから!」
「えー、つまんなーい」
あっちゃんは本当つまんなそうだった。
そうだよね、そんなの聞いたらそわそわするに決まってるもんね。
あたしだってそんな人がいたら…
「ほらもう行こう!小夏!」
「え、うんっ」
グイっとナナに腕を引っ張られ、橋に一歩足を踏み入れた。
400メートルくらいあるどっしりとした大きな橋の向こう側にはほとんど木々しか見えない中に山頂に上る階段が続いていた。あの上に神社がある。
「小夏、ナナ!今から神社?」
「あっちゃん!あっちゃんはもう行ってきたの?」
去年同じクラスだったあっちゃん、すでに神社へ行って来たみたいで小島の方から橋を渡って来た。
「うん、上まで行ってきたよ。聞いた?この神社のこと」
「神社のこと?って何?」
「ここ、縁結びの神社なんだって」
エコーのように耳に入って来る。
この手の話が嫌いな女子はいないと思う。
みんな大好きなこの言葉。
「しかも橋を一緒に渡ると結ばれるってジンクスがあるらしいよ!」
それにさらに付け加えるように教えてくれた。
「だからナナ…、天貴が探してたよ」
にひっと笑ったあっちゃんがちょっと楽しそうだった。
「え、いいよ!別に!」
ナナが嫌そうに即答していた。
ちなみに天貴ってのは宮原天貴くん、あっちゃんと一緒で去年同じクラスだった男の子。
もうわかりきってるけど、ナナのことが好き。
みんな知ってるくらいあたしたちの中では有名な話。
「えー、渡ってあげなよ~♡天貴喜ぶよ!」
「いいよ、私は!そんな気ないし!」
ってナナは言ってるけど、嫌そうな顔してるわりに頬を染めてまんざらでもない感じがする。たぶんナナも好きなんじゃないかなって思ってる。もうタイミングが掴めないだけで。
「いいの!私は!小夏と渡るから!」
「えー、つまんなーい」
あっちゃんは本当つまんなそうだった。
そうだよね、そんなの聞いたらそわそわするに決まってるもんね。
あたしだってそんな人がいたら…
「ほらもう行こう!小夏!」
「え、うんっ」
グイっとナナに腕を引っ張られ、橋に一歩足を踏み入れた。