神様、この恋をよろしくお願いします。
「淡水魚エリアだって、可愛いのいっぱい!」
「へぇ」
「これなんか尾ヒレにミッキーがいるよ!」
「ふーん」
「……。」
ピーンと伸びたまま水槽を指さしてるあたしの人差し指がその力のない返事にむなしそうにしてる。
「相沢くん、シャチ以外興味ないの?」
「別に、そんなことねぇけど」
「絶対興味ないでしょ!」
大きくてカッコいい生き物にしか興味ないのかな、男の子ってそんな感じするもんね。
あたしは小さくてキラキラしてるのも可愛いと思うけど。
ほら、例えばこれとか!
「ねぇ、見て!これ目が青いよ!」
隣の水槽にいたのはメダカ、熱帯魚に分類されるらしく大きな目は青く光っていた。
「アフリカン・ランプアイ…だって!」
そよそよと気持ちよさそうにたくさんのメダカたちが泳いでいる。
初めて聞く名前の魚に、その下に書かれた説明文を付け加えるように相沢くんに教えてあげた。
「“暗闇で火を灯されたランプのようになる”からそーゆう名前なんだって」
「へぇ」
あたしの隣に、相沢くんも覗き込むように水槽を見た。
揺れた相沢くんの髪の毛が、薄暗い水族館の中でキラっときらめいた。
水族館の中ではアフリカン・ランプアイが黄金色に光っている。
青い瞳にキラキラした、それはまるで。
「相沢くんと一緒だね!」
「……。」
無視された!?
テキトーな返事もなかったんだけどっ!
メダカと一緒にされてあんまりいい気はしなかったかな…
「そんないいもんじゃねぇよ」
寂しげに言い放った相沢くんの声に、思わず声が大きくなっちゃって。
「そんなことないよ!キレイであたしは好きだよ!」
相沢くんと目が合って恥ずかしくなった。
好きだよなんて、相沢くんに言ってるみたいになっちゃった。
「ひ、瞳ね!あと髪色!?すごくキレイな色だなって!」
誤魔化せば誤魔化すほど変な雰囲気になっちゃって、身振り手振りわたわたと無駄な動きまで増えちゃった。
「だから…っ」
でもこの瞬間、かすかに笑った気がした。
相沢くんがあたしに向かって。
そんな顔初めてだった。
「え…」
そんな風に笑うんだ、相沢くんは。
「へぇ」
「これなんか尾ヒレにミッキーがいるよ!」
「ふーん」
「……。」
ピーンと伸びたまま水槽を指さしてるあたしの人差し指がその力のない返事にむなしそうにしてる。
「相沢くん、シャチ以外興味ないの?」
「別に、そんなことねぇけど」
「絶対興味ないでしょ!」
大きくてカッコいい生き物にしか興味ないのかな、男の子ってそんな感じするもんね。
あたしは小さくてキラキラしてるのも可愛いと思うけど。
ほら、例えばこれとか!
「ねぇ、見て!これ目が青いよ!」
隣の水槽にいたのはメダカ、熱帯魚に分類されるらしく大きな目は青く光っていた。
「アフリカン・ランプアイ…だって!」
そよそよと気持ちよさそうにたくさんのメダカたちが泳いでいる。
初めて聞く名前の魚に、その下に書かれた説明文を付け加えるように相沢くんに教えてあげた。
「“暗闇で火を灯されたランプのようになる”からそーゆう名前なんだって」
「へぇ」
あたしの隣に、相沢くんも覗き込むように水槽を見た。
揺れた相沢くんの髪の毛が、薄暗い水族館の中でキラっときらめいた。
水族館の中ではアフリカン・ランプアイが黄金色に光っている。
青い瞳にキラキラした、それはまるで。
「相沢くんと一緒だね!」
「……。」
無視された!?
テキトーな返事もなかったんだけどっ!
メダカと一緒にされてあんまりいい気はしなかったかな…
「そんないいもんじゃねぇよ」
寂しげに言い放った相沢くんの声に、思わず声が大きくなっちゃって。
「そんなことないよ!キレイであたしは好きだよ!」
相沢くんと目が合って恥ずかしくなった。
好きだよなんて、相沢くんに言ってるみたいになっちゃった。
「ひ、瞳ね!あと髪色!?すごくキレイな色だなって!」
誤魔化せば誤魔化すほど変な雰囲気になっちゃって、身振り手振りわたわたと無駄な動きまで増えちゃった。
「だから…っ」
でもこの瞬間、かすかに笑った気がした。
相沢くんがあたしに向かって。
そんな顔初めてだった。
「え…」
そんな風に笑うんだ、相沢くんは。