神様、この恋をよろしくお願いします。
「ナナ、おはよう」

「おはよ~、じゃないよっ!昨日どうしたの!?」

朝教室に入るとまず第一声に怒られた。
昨日はあのままサボっちゃったんだよね…放課後みんなが帰ってからリュック取りに戻って、そのまま。

「お腹痛いって言ってたから保健室行ったのかと思ってたのに!」

「ご、ごめん…っ」

「気付いたらいなくなってるし!」

「ごめん…」

「LINEだってしたのに既読スルーだし!」

「ごめんっ」

永遠にごめんしか言えない会話に、心の中でもごめんと思ってた。

「何があったの!?」

「あのね…っ」

ここでやっとあたしのターンが来た。

もういい加減本当のことを言わなくちゃ、嘘ばっかり言ってたこともちゃんと謝らなきゃ。

すぅっと息を吸って、意を決して話し出す。

「とりあえず、ここだと話せないから移動してもい?」
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