神様、この恋をよろしくお願いします。
家に帰ってもすることもなくて、とりあえず制服からTシャツと短パンに着替えてソファーでゴロゴロしてた。

全然眠くなくてもゴロゴロしてると眠くなっちゃうの不思議だなぁー、このまま目を閉じたら寝ちゃいそう。

あぁまぶたが重くなって来る。

3秒数えたらもう夢へと旅立っちゃいそう。

3、2、1…






「小夏っ!」

「わっ」

お母さんに呼ばれて目が開いた。

「いつまで寝てるの!宿題は終わったの?」

「えー、いつまでって…うわ!1時間も寝てる!!」

壁掛けの時計を確認したらそんなにも時間が過ぎていた。

体感としては3秒だったのに、いつの間にそんなに寝ちゃったんだろびっくり。

「早く帰って来たなら先に宿題済ませちゃいなさいよ」

「…はぁい」

のそのそとソファーから起き上がって、自分の部屋に行こうと階段を上りかけた。

喉渇いたなぁ、寝てたから喉カラカラ…
なんてことを思った次にはすぐに方向転換して、キッチンの冷蔵庫へ向かっていた。

「ねー、お母さんアイスないのー?」

冷蔵庫ではなく、冷凍庫を開けてカサカサと探した。

「こないだ買ってきたバニラのやつない?」

「それ昨日食べた」

「じゃあないわよ」

「えー」

もう気分はアイスだったのに。アイスがないと宿題できない。

「お母さんアイス買ってきて」

「嫌よ、忙しい!」

「アイス食べたっ」

「欲しいなら自分で買ってきて!」

被せるように言い放たれたお母さんの強めの言葉に、これは無理だなと悟り自分で行くことにした。
< 73 / 99 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop