神様、この恋をよろしくお願いします。
「悠何にする?」

「………。」

「あたしクッキークリームにしようかな~、ストロベリーチーズも気になる!」

「…何これ?」

「え、アイスだよ」

くるくるに巻かれたアイスが有名ないつも行列を作ってるお店。今日も何人か並んでる。

「ロールアイスって言うの!」

「…へぇ」

全然興味なさそうな返事だった。
チョイス間違えたかもしれない。

「こんなの好きなんだ」

「好き!だけど来たのはあたしも初めてだよ。いつも混んでるから諦めちゃって」

「へぇ、混むぐらい人気なんだ」

「うん、人気だけど…」

「?」

あたしたちを含め5人並んでる。
これは今日も時間がかかる、一見今日は少なそうに見えるけど列は全然進まない。

だって、実際は…

「1個作るのに5分以上かかるから超混むの!」

「段取り悪いな」

でも来てみたかったんだよね。それに悠と少しでも長く一緒にいられるんじゃないかなって思って。

「小夏、何にするの?」

「えっとねぇ、めっちゃ迷ってるの!限定のストロベリースペシャルもおいしそうだし!悠は?」

「俺は…甘いもの好きじゃないし」

あ、あぁぁぁーーーーーーっ!!!

そうだ、悠はコーヒーもブラックしか飲まない強者!!

「ごめんっ、やっぱ他のものにしよ!あっちにあるからあげは!?でっかいやつ!」

もうちょっと気の利いたこと言えればよかった!
つい自分の目的だけで話しちゃったから…っ

「そこのみたらしもおいしいよ!あ、でもみたらしも甘いかっ」

「いいよ、ここで」

「でもっ」

「小夏が“好き”なんだろ」

感情の読み取りにくい悠は何を考えてるのかよくわからない。

だけど、優しいとこもあるんだ。

「うん…、好き」

さっき話したこと、ちゃんと聞いてくれるんだ。

「じゃあここでいいよ、でも俺1個もいらねぇから半分でいい」

「え?」

「半分コで」

全然チョイス間違ってなかった。

最高だった。

ナイスチョイスだった…!

「するっ!半分コ!」

「じゃあ小夏テキトーに決めて、俺なんでもいいから」
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