身ごもり婚約破棄したはずが、パパになった敏腕副社長に溺愛されました
「そうか。都の気持ちいい部分にちゃんと触れられてるんだな」
そっと手を除けられ、満足げに微笑む彼が映った。恥ずかしすぎてどうにかなりそう。
「身体が覚えているのかも。どうすれば君を悦ばせてあげられるのか」
彼はそう言って、私の秘密の場所を開く。熱く滾る彼がゆっくりと中に侵入してきて、待ち望んだ甘く痺れる感覚に淫らな声がこぼれた。
奥まで深く繋がって、嘉月さんは扇情的な視線で私を捉えて問いかける。
「こうされるのも嬉しい?」
「んっ、ぅん……一番、嬉しい」
身体も心も彼で一杯になり、ようやく得られた幸福感に浸りながら頷いた。
彼は「すごく安心する。君の中」と吐息交じりに囁き、悦に入ったような表情をする。身体が覚えているというのは本当なのかもしれない。
指を絡ませ、ベッドに蜜が滴るくらい、絶え間なく与えられる刺激を夢中で受け止める。
「都……君が、愛しくてたまらない」
荒い呼吸と共に漏れるのは、嘉月さんの心からの声だとわかる。この極上の甘さに満たされる感覚を、また味わえるなんて。
「私も、ずっと、愛してる──」
途切れ途切れにそう伝えた直後、ひと際大きな快感の波が迫ってきてもう抗えなかった。
彼の腕に抱かれて、私も思い出した。女として愛される幸せを。