【奏】きみにとどけ
心臓が飛び出そうだ。
手に汗かいてきた…。
例えダメだとしても…
今、伝えたいんだ。
「俺…野々瀬が好きだったんだよ。
俺の事、友達だって思ってるのも
わかってるけど…」
『……嘘』
はっ?!
何で嘘?
ってか――――…。
「何で…泣いてんだよ?
そんなに嫌だったのか?」
『ちがっ…
椎野くんこそ
私の事、友達だと思ってるって
そう思ってた。』
「友達だなんて思ってなかったし…
傍にいればいる程
野々瀬が遠くて
すっげぇ距離感じてたけど
それでも好きだった」
『もう…過去形なの?』
「嫌になるぐらい…
今でも好きだよ」
あぁ…もうこれで友達にも戻れない。
玉砕確実だな。
『私も椎野くんが…好き』
「わかってた
無理だってわかって……えぇ!!!」
『椎野くんっておっちょこちょいだよね』
そう言って野々瀬は真っ赤になって笑った。
「本気で言ってんのか?!」
『冗談で言えないよ』
「だって…えっ?!?!
俺、正村みてぇに背も高くねぇし…」
『背なんか関係ないよ!!!
いつも優しい椎野くんの事
好きになって…
でも、椎野くんは
友達だと思って接してくれてる
そう思って…気持ち抑えてきた。
でも、噂なんか
人の目を気にしないって言ってくれた時
すっごい嬉しくて
気持ち止められなくなった』
「……まぢで?」
夢じゃねぇよな?
頷く野々瀬。
頬を思いっきり抓ってみた。
「痛ってぇ…」
夢じゃねぇよな?
手に汗かいてきた…。
例えダメだとしても…
今、伝えたいんだ。
「俺…野々瀬が好きだったんだよ。
俺の事、友達だって思ってるのも
わかってるけど…」
『……嘘』
はっ?!
何で嘘?
ってか――――…。
「何で…泣いてんだよ?
そんなに嫌だったのか?」
『ちがっ…
椎野くんこそ
私の事、友達だと思ってるって
そう思ってた。』
「友達だなんて思ってなかったし…
傍にいればいる程
野々瀬が遠くて
すっげぇ距離感じてたけど
それでも好きだった」
『もう…過去形なの?』
「嫌になるぐらい…
今でも好きだよ」
あぁ…もうこれで友達にも戻れない。
玉砕確実だな。
『私も椎野くんが…好き』
「わかってた
無理だってわかって……えぇ!!!」
『椎野くんっておっちょこちょいだよね』
そう言って野々瀬は真っ赤になって笑った。
「本気で言ってんのか?!」
『冗談で言えないよ』
「だって…えっ?!?!
俺、正村みてぇに背も高くねぇし…」
『背なんか関係ないよ!!!
いつも優しい椎野くんの事
好きになって…
でも、椎野くんは
友達だと思って接してくれてる
そう思って…気持ち抑えてきた。
でも、噂なんか
人の目を気にしないって言ってくれた時
すっごい嬉しくて
気持ち止められなくなった』
「……まぢで?」
夢じゃねぇよな?
頷く野々瀬。
頬を思いっきり抓ってみた。
「痛ってぇ…」
夢じゃねぇよな?