兄妹 ~禁断の恋が動き出す運命の一夜~
「本当の娘みたいにここまで育ててもらったんだもん。これ以上何ももらえないよ。」
この話をするとまだ泣きそうになってしまう。
「優莉」
「本当は生きている間に言えたらよかったんだけど、知らなかったから・・・。」
「優莉」
「こんなに手のかかる私に、お母さんもお父さんもあんなに・・・本当の娘みたいに接してくれて・・・感謝してもしきれない・・・。」
「優莉」
「これ以上、何も」
泣きそうになってぐっと唇をかみしめる。
「優莉・・・」
蓮人は切なく眉間にしわを寄せて私の手を握る。
「私、四十九日が終わったら、外国に行くことにしたの。」
まっすぐに蓮人の目を見て言う。
これは最後の贈り物。
愛する両親と、蓮人への、私からの最後の贈り物。
さよならすることが、感謝と愛の証だから。
この話をするとまだ泣きそうになってしまう。
「優莉」
「本当は生きている間に言えたらよかったんだけど、知らなかったから・・・。」
「優莉」
「こんなに手のかかる私に、お母さんもお父さんもあんなに・・・本当の娘みたいに接してくれて・・・感謝してもしきれない・・・。」
「優莉」
「これ以上、何も」
泣きそうになってぐっと唇をかみしめる。
「優莉・・・」
蓮人は切なく眉間にしわを寄せて私の手を握る。
「私、四十九日が終わったら、外国に行くことにしたの。」
まっすぐに蓮人の目を見て言う。
これは最後の贈り物。
愛する両親と、蓮人への、私からの最後の贈り物。
さよならすることが、感謝と愛の証だから。