兄妹 ~禁断の恋が動き出す運命の一夜~
「蓮人も優莉も、お父さんも!」
母が怒る中、父は逃げるように冷蔵庫に向かい私たちにオレンジジュースを持ってきてくれた。

バタバタとしながら、家族4人で駅までの道を歩く。
スーツ姿で歩くのは新鮮だと、父も母も携帯で写真を撮りながら歩く。

「こっち」
蓮人はいつものように車道側を歩きながら、私の安全を確認してくれる。

「蓮人」
「ん?」
「一緒だね」
「ん?」
私たちは二人でひとつ。
距離が離れても、心まで離れない。
これからも一緒。
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