兄妹 ~禁断の恋が動き出す運命の一夜~
新しい出会い
嫌な予感は時々あたるもの。
蓮人といつものように別れて電車に乗り、大学までの道のり。
朝の通勤通学ラッシュの時間はかなり混雑していて、電車の中は人、人、ひと状態。
毎朝、電車に乗り込んでからは窓際の場所をとれるようにしているけれど、それでも、最近嫌な予感がしていた。
・・・。
痴漢だ。
これは自意識過剰な反応ではない。
明らかに痴漢だ。
私は携帯電話を出して、蓮人に思わず助けを求めそうになって手をとめた。
今ここで助けを求めたところで、蓮人は反対方向の電車にいる。
迷惑と心配をかけてしまうだけだ。
蓮人といつものように別れて電車に乗り、大学までの道のり。
朝の通勤通学ラッシュの時間はかなり混雑していて、電車の中は人、人、ひと状態。
毎朝、電車に乗り込んでからは窓際の場所をとれるようにしているけれど、それでも、最近嫌な予感がしていた。
・・・。
痴漢だ。
これは自意識過剰な反応ではない。
明らかに痴漢だ。
私は携帯電話を出して、蓮人に思わず助けを求めそうになって手をとめた。
今ここで助けを求めたところで、蓮人は反対方向の電車にいる。
迷惑と心配をかけてしまうだけだ。