兄妹 ~禁断の恋が動き出す運命の一夜~
なぜか触れられたところが温かく感じる。

最近は修平にあっても何も違和感を感じることなく、言葉を交わせていたはずなのに。
なぜか今日は違った。

ポケットに入れたオレンジジュースをギュッとポケットの中で握りながら、自分でも名前を付けられない感情に、戸惑う。

「ただいま」
帰宅するとすぐに私たちは手を洗い、それぞれの部屋に入った。

何となく、気まずい・・・。

隣の部屋から聞こえてくる音に私は、敏感になりながら何かが変わり始めていることに気が付き始めていた。
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