兄妹 ~禁断の恋が動き出す運命の一夜~
「ちょっと話、いいですか?」
「・・・あーごめんなさい。これから講義があるから。」
「じゃあ、講義が終わったらいいですか?今日伝えたいって決めてたんで。」
私に声をかけた学生は全くひこうとせず、ぐいぐいと私との距離をつめてくる。
「・・・」
返事に困りながら、少しずつ後ずさりする私。

「話を聞くだけならいいでしょ?」
そう言われても・・・と後ろに下がってもどんどんとその学生は距離をつめてくる。

若干恐怖すら感じる私。
こういう時に限って修平がそばにいない。
大学の友達もいない。

「じゃあ、今少しだけ!」
と大きな一歩をつめられて、私の腕を簡単につかむその学生。
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