兄妹 ~禁断の恋が動き出す運命の一夜~
両親に止められる私に、蓮人は満足そうにハンバーグを口に含んだ。

「ずるい・・・」
私は両親の制止を聞かず、部屋に戻った。

急に蓮人が私と距離をとろうとしているのが目に見えてわかる。

最近、一緒にいないからか、メールもくれないことが増えた。
朝だって、私を起こさずに母が起こしてくれることが続いている。

毎朝の支度の洗面台での時間もわざとずらすくらい。

・・・こうなったら強行突破してやる。
私はそう心に誓いながらいつの間にか眠ってしまった。

次の日、私は誰よりも早く起きて、勝手に学校へ行く支度をして家を出た。
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