兄妹 ～禁断の恋が動き出す運命の一夜～

寂しい・・・苦しい・・・せつない・・・。


私は蓮人の姿が見えなくなった瞬間、しゃがみこんで泣いた。

わかってる。

考えないようにしていてもわかってる。

こんなのダメだって気づかないふりをしていただけだ。

こんなの許されないって、おかしいって、心の奥に無理やりしまい込んでいただけ。



・・・私は蓮人が好きなんだ。
好きで好きで仕方ない。

これは兄妹だからじゃない。