兄妹 ~禁断の恋が動き出す運命の一夜~
「ん?」
ぎこちなく返事をすると蓮人は少しためらってから、言葉を続けた。

「・・・今日はバイトないんだ。」
「そう」
「早く帰る。」
「・・・わかった。」

こんな会話したのははじめてだ。
いつだって蓮人がバイトがあるのかないのかわからないのに。

どうして蓮人が私にわざわざバイトの有無を言ってきたのかが分からない。

「じゃあね。」
私は気まずさのあまり、蓮人に背を向けて修平とコンビニを出た。
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