兄妹 ~禁断の恋が動き出す運命の一夜~
「蓮人、優莉の熱がかなり高いから、ちゃんと面倒見てよ?」
母は仕事に行く前に隣の部屋にこもっている蓮人に声をかけていた。

余計なことを言わないでほしいと思いながらも、私は熱に逆らえずに目を閉じる。



しばらくすると・・・
心地よい冷たさに私は目を開ける。

「平気か?」
そこには蓮人。

心配そうに私の顔を覗きながら頬に触れている。

「・・・」
心地よい冷たさは蓮人の手だったのかと思いながらも、意識がもうろうとしてちゃんと物事を考えられない。
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