兄妹 ~禁断の恋が動き出す運命の一夜~
でも、蓮人は私の部屋から出て見えないところへ行ってしまい、私は慌てながらさらに動き出そうとする・・・。


『どんっ!!ガンっ!!』

何が起きたのかわからないままでいると、バタバタと慌てた足音が近づいてきた。

「優莉っ!!」
部屋に再び入ってきた蓮人は、部屋のベッドの前で倒れている私に、手に持っていたオレンジジュースを床に落とした。

「優莉!!」
私の体を抱き起そうとして、私の額の方を気にする。

「ばか・・・っ!」
蓮人が私の方を見て切なく表情をゆがめながら私を抱きしめたところで私は意識を手放した。
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