兄妹 ~禁断の恋が動き出す運命の一夜~
所どころ記憶がある。

私が伸ばした手をギュッと握ってくれた蓮人。

私を抱き上げて、慌てた表情のままどこかへ運んでくれる蓮人。

目を開けた私に気づいて近づき髪を撫でてくれた蓮人・・・。





「優莉」
優しい声に目を覚ますとそこには仕事の格好のままの両親が顔を並べていた。

「優莉」
まだはっきりと意識を戻せない私をじっと見つめている。
< 205 / 325 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop