兄妹 ~禁断の恋が動き出す運命の一夜~
通学カバンを持って、階段を降りると下ではすでに蓮人と父が待っていた。
「弁当」
「うん」
母の作ってくれたお弁当を、私に渡す蓮人。
並んで靴を履いて、並んで母に「行ってきます」とあいさつをしてから、車に乗り込む。
「今日は暑くなりそうだなー。高校生活最後の夏がやってくるな!」
朝からテンションの高い父。
「蓮人、最後の大会、応援に行くからな!」
「あー」
「なんだ、蓮人は最近そっけないな。父さん寂しいぞ?」
「ごめん」
私たち家族は、普通の家族だ。
でも仲は良いほうだと思う。
「弁当」
「うん」
母の作ってくれたお弁当を、私に渡す蓮人。
並んで靴を履いて、並んで母に「行ってきます」とあいさつをしてから、車に乗り込む。
「今日は暑くなりそうだなー。高校生活最後の夏がやってくるな!」
朝からテンションの高い父。
「蓮人、最後の大会、応援に行くからな!」
「あー」
「なんだ、蓮人は最近そっけないな。父さん寂しいぞ?」
「ごめん」
私たち家族は、普通の家族だ。
でも仲は良いほうだと思う。