兄妹 ~禁断の恋が動き出す運命の一夜~
そんな仕草にも周りの黄色い声が増える。

「紅林兄妹って、付き合ってそう」
とか。
「かっこいいーあんな事されたら妊娠しちゃう」
とか。

慣れたけど、慣れない。

「なんで怒ってる?」
頬を膨らませる私に、蓮人は不思議そうな顔をしたまま、私の頬をつねる。

「怒んなよ。ぶすになってんぞ。」
蓮人の行動ひとつひとつに黄色い声が高まって、私は更に頬を膨らませながら、早歩きする。
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