兄妹 ~禁断の恋が動き出す運命の一夜~
「優莉と、お腹の子と、3人で幸せになりたい。いや、幸せにする。絶対に後悔させない。」
「・・・」
顔をくしゃくしゃにさせて泣く私に、蓮人は自分の額をくっつける。

お互いの息遣いを間近で感じる距離。

「結婚しよう。優莉。」

蓮人のまっすぐな言葉に、想いに、私は泣きながら何度も何度も頷く。

もう離れたくない。この想いは何よりも譲れない。

「不安な想いさせてごめんな。」
そう言って微笑む蓮人の瞳には、もう一点の曇りもない。
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