兄妹 ~禁断の恋が動き出す運命の一夜~
「何をしてる時も、優莉のこと考えてた。ずっと優莉とこの子のこと、考えてた。」
「・・・」
「どんな声かなとか、男の子かなとか女の子かなとか。一緒に行きたい場所とか、着せたい服とか、おもちゃとか。あれこれ考えてたら、この子をあきらめるなんてできないって思った。」

よかった・・・私たちの想いはまだ繋がってる。

離れてしまったかもしれないと不安になっていた何年もの不安が一気に解消される。

「この子をあきらめたら、俺たち絶対に幸せになれない。」
蓮人は私の手を握ったまま、その手を私のお腹にあてる。

「全力で守る。この子も。優莉も。ありったけの力と想いのすべてを注ぐ。」
「・・・」
「だから優莉。」
「・・・?」
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