兄妹 ~禁断の恋が動き出す運命の一夜~
当たり前のように、私を教室まで送った蓮人は隣の自分の教室に向かう。
蓮人の大きな背中を見送りながら、私はやっぱりそばに居るのに遠く感じることが増えたことを実感していた。
「おはよう、今日も騒がれてたねー。」
「優莉、おはよう。」
クラスに入ると同じバスケ部のマネージャー仲間、冬田彩乃と大橋美月が声をかけてくれる。
私たちは中学生のバスケ部仲間だった。
そこからの付き合いで親友同士だ。
「もう、嫌になっちゃう。」
「仕方ないよ、二人は容姿端麗・頭脳明晰、目だって仕方ないでしょ。」
「確かに。」
「やめてよ。」
周りの人からはそう言ってもらうけれど、当の本人である私は劣等感の塊だ。
蓮人の大きな背中を見送りながら、私はやっぱりそばに居るのに遠く感じることが増えたことを実感していた。
「おはよう、今日も騒がれてたねー。」
「優莉、おはよう。」
クラスに入ると同じバスケ部のマネージャー仲間、冬田彩乃と大橋美月が声をかけてくれる。
私たちは中学生のバスケ部仲間だった。
そこからの付き合いで親友同士だ。
「もう、嫌になっちゃう。」
「仕方ないよ、二人は容姿端麗・頭脳明晰、目だって仕方ないでしょ。」
「確かに。」
「やめてよ。」
周りの人からはそう言ってもらうけれど、当の本人である私は劣等感の塊だ。