兄妹 ~禁断の恋が動き出す運命の一夜~
「大丈夫か?どこも痛くないか?」
「大丈夫ー。本当に過保護。生まれたらどうなっちゃうんだろうねー」
大きく膨らんだお腹に手をあてながら、私は笑う。

「いいだろ。過保護くらいがちょうどいいんだよ。」
「なにそれ。また何かの育児書の知識?」
「いや、俺の方針。」
繋がれた手をギュッと握り、隣から私を見下ろすのは私の最愛の旦那様。

「もう少しだ。頑張れ。」
「うん。」

左手の薬指にはおそろいの結婚指輪。

私たちは2か月前に入籍した。
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