兄妹 ~禁断の恋が動き出す運命の一夜~
いつだって隣を見れば蓮人が微笑みかけてくれる。

「ただいま」
蓮人が両親のお墓と私の両親のお墓を汗だくになりながら掃除してくれた。
そして二人、手をあわせる。

何から話そうか・・・


「ゆっくりでいい。時間はたっぷりあるからな。」

言葉にしなくても蓮人にはすぐに考えていることが伝わる。

2人一緒に過ごした時間は誰よりも長い。

でもそれ以上につながっているからだ。
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