兄妹 ～禁断の恋が動き出す運命の一夜～

熱すぎる夏

「好きです、付き合ってください。」
昼休み。
あらかじめ呼び出されていた場所へ向かうと、唐突に告白をされた。

相手はバスケ部の後輩部員。
前から何となく察していた雰囲気。

「ごめんなさい。」
あらかじめ用意してきた返事をする。
「付き合ってる人、いるんですか？」
「いないけど、ごめんなさい。」
「どうしてもですか？」
「・・・どうしても。」
好きになってもらって、申し訳ないと思いながら断る。

「今度の大会、頑張ります。でも、先輩が付き合ってくれたらもっと頑張れます。」
「うーん・・・」
そんなことを言われても困る・・・。